2026.07.29

Googleしごと検索へ求人を掲載するには、1件の求人ごとに詳細ページを作成し、JobPosting構造化データを正しく設定する必要があります。
ただし、構造化データが有効でも、Googleしごと検索への掲載や表示位置は保証されません。求人ページがnoindexになっている、一覧ページにJobPostingを設定している、ページ上の内容と構造化データが一致していないなど、別の原因で表示されない場合もあります。
また、Googleへの掲載料はかかりませんが、求人ページの制作、構造化データの実装、Indexing APIの設定、募集終了後の更新などには作業が必要です。
この記事では、Googleしごと検索へ求人を掲載する手順、JobPostingの必須・推奨項目、表示されない主な原因、募集終了時の対応、クリックや応募を増やすための改善ポイントまで解説していきます。
目次
Googleしごと検索は、Google検索上で職種や勤務地などの条件に合う求人を探せる機能です。
自社の採用ページへJobPosting構造化データを設定する方法と、Googleと連携している求人媒体を利用する方法があります。
JobPostingは、ページ上に掲載している求人情報の意味をGoogleへ伝えるための構造化データです。
主に次の内容を記述します。
正しく設定すると、求人情報がGoogle検索の求人専用表示へ掲載される対象になります。
ただし、構造化データを設定しても、必ずGoogleしごと検索へ掲載されるわけではありません。Googleは、構造化データが正しい場合でも、検索結果への拡張表示を保証していません。
JobPostingを設定する目的は、求人情報の意味をGoogleへ正しく伝え、求人検索機能の表示対象にすることです。
一般的なWeb検索の順位を直接上げる設定ではありません。
また、Googleしごと検索内での具体的な順位決定要因は公開されていません。そのため、次のような説明は避ける必要があります。
求人情報を正確かつ具体的に掲載することは重要ですが、掲載や表示位置を保証するものではありません。
求人がGoogleしごと検索へ表示されない場合は、現在の状態から原因を確認しましょう。
| 現在の状態 | 主な原因候補 |
|---|---|
| リッチリザルトテストでエラーが出る | 必須プロパティの不足、JSON-LDの記述ミス |
| テストでは有効だが掲載されない | クロール・インデックス、ポリシー、Google側の表示判断 |
| 採用情報の一覧ページしかない | 1件ごとの求人詳細ページが用意されていない |
| Search Consoleに求人情報が表示されない | Googleが未クロール、JobPostingを検出できていない |
| 終了した求人が掲載され続ける | validThrough、JobPosting、ページ削除の処理不足 |
| リモート求人が適切に表示されない | jobLocationTypeや応募可能地域の設定不足 |
| 求人は掲載されるが応募が少ない | 求人条件、仕事内容、会社情報、応募導線の問題 |
自社サイトの求人を掲載対象にするには、求人詳細ページの作成、JobPostingの実装、テスト、Googleへの通知という順番で進めます。
Googleへ直接掲載を申請する専用フォームがあるわけではありません。
JobPosting構造化データは、1件の求人とその詳細情報を掲載したページへ設定します。
複数の求人をまとめた一覧ページや検索結果ページへ、複数件のJobPostingを設定するのは避けてください。Googleも、JobPostingは最も詳細な求人ページへ実装するよう案内しています。
サイト構造は、次のように分けます。
採用情報一覧
├ 法人営業の求人
├ Webディレクターの求人
├ Webエンジニアの求人
└ 経理担当者の求人
採用情報一覧では各求人の概要を掲載し、詳細ページへリンクします。
JobPostingは、それぞれの求人詳細ページに設定しましょう。
求人ページには、求職者が仕事内容や条件を判断できる情報を掲載します。
主な掲載項目は次のとおりです。
求人の詳細を閲覧するためにログインを要求したり、応募方法が用意されていなかったりするページは、Googleの求人情報ポリシーに適合しません。
構造化データへ記載した内容は、ページ上でも求職者が確認できるようにしてください。
Googleは、構造化データの形式としてJSON-LDを推奨しています。
求人ページのHTML内に、次のようなJSON-LDを設定します。
<script type="application/ld+json">
{
"@context": "https://schema.org/",
"@type": "JobPosting",
"title": "法人営業",
"description": "<p>法人顧客に対するWebマーケティング支援の提案を担当します。</p><ul><li>顧客へのヒアリング</li><li>施策の提案</li><li>進行管理</li></ul>",
"datePosted": "2026-07-29",
"validThrough": "2026-09-30T23:59",
"employmentType": "FULL_TIME",
"hiringOrganization": {
"@type": "Organization",
"name": "株式会社サンプル",
"sameAs": "https://example.com/",
"logo": "https://example.com/images/logo.png"
},
"jobLocation": {
"@type": "Place",
"address": {
"@type": "PostalAddress",
"streetAddress": "丸の内1-1-1",
"addressLocality": "千代田区",
"addressRegion": "東京都",
"postalCode": "100-0005",
"addressCountry": "JP"
}
},
"baseSalary": {
"@type": "MonetaryAmount",
"currency": "JPY",
"value": {
"@type": "QuantitativeValue",
"minValue": 300000,
"maxValue": 450000,
"unitText": "MONTH"
}
}
}
</script>
上記は基本例です。実際の求人内容、雇用形態、給与、勤務地などに合わせて修正してください。
実装後は、Googleのリッチリザルトテストを使ってJobPostingが認識されるか確認します。
主に次の項目を見ましょう。
Google固有の求人検索機能への適合性はリッチリザルトテストで確認します。
Schema.orgの一般的な構文を確認したい場合は、Schema Markup Validatorも利用できます。
Googleサーチコンソールでは、URL検査を使用して、求人ページの状態を確認します。
主な確認項目は次のとおりです。
Search Consoleが求人情報の構造化データを検出すると、求人情報のリッチリザルトレポートで有効・無効な項目を確認できます。
Googleは求人情報のURLについて、サイトマップよりもIndexing APIを使用して更新を通知することを推奨しています。
Indexing APIでは、次のタイミングでGoogleへ通知できます。
Indexing APIは、JobPostingや一部の動画ページなど、対応する用途が限定されています。一般的な記事のインデックス促進には使用できません。
また、サイト全体のURLをGoogleへ伝えるため、XMLサイトマップも併用しましょう。
Googleしごと検索の表示対象となるには、必須プロパティを含める必要があります。
推奨プロパティを追加すると、求職者が比較・判断しやすい詳細情報を提供できます。
主な必須プロパティは次のとおりです。
| プロパティ | 記載内容 | 注意点 |
|---|---|---|
| datePosted | 求人を最初に投稿した日 | 見た目を新しくする目的で更新しない |
| description | 仕事内容や資格、勤務条件などの詳細 | titleと同じ内容にはしない |
| hiringOrganization | 求人を行っている会社・組織 | 会社名へ所在地を混ぜない |
| jobLocation | 実際に勤務する場所 | 求人を投稿した会社の住所とは限らない |
| title | 職務の名称 | 会社名、給与、勤務地、宣伝文句を含めない |
完全リモート勤務の場合は、jobLocationの代わりに、または勤務場所の選択肢と合わせて、jobLocationTypeやapplicantLocationRequirementsが必要になる場合があります。
JobPostingのtitleは、ページタイトルや求人広告のキャッチコピーではなく、職務の名称を記載する項目です。
適切な例は次のとおりです。
次のような内容は含めないようにします。
例えば、
東京勤務|未経験歓迎!月給30万円以上の法人営業
ではなく、
法人営業
と設定します。
ページ上のH1やHTMLのtitleタグでは、求職者へ内容を伝えるために会社名や勤務地を含める場合があります。JobPostingのtitleとは役割を分けて考えましょう。
求人条件によっては、次の項目も必要になります。
| プロパティ | 必要となる主な条件 |
|---|---|
| validThrough | 応募期限が決まっている求人 |
| jobLocationType | 常時リモートワークの求人 |
| applicantLocationRequirements | リモート求人で応募可能地域を指定する場合 |
validThroughは、求人に有効期限がある場合に必須です。締切が決まっていない場合は、事実と異なる期限を設定せず、募集終了時に求人を適切に処理します。
推奨項目には、次のようなものがあります。
給与を指定する場合は、雇用主が提示する実際の金額を記載します。概算値や実際には支払わない金額を設定してはいけません。
JSON-LDへ記載する内容は、求人ページ上でも求職者が確認できる必要があります。
次のような状態は避けましょう。
構造化データがページの主な内容を正確に表していない場合、拡張表示の対象外や手動による対策につながる可能性があります。
JobPostingがテスト上で有効でも、Googleしごと検索に表示されない場合があります。
構造化データだけでなく、ページの公開状態、求人ポリシー、Googleのクロール状況まで確認しましょう。
JobPostingは、1件の求人を詳しく説明するページへ設定します。
複数求人を掲載する一覧ページや、検索結果ページへ設定すると、Googleの技術ガイドラインに適合しません。一覧ページには各求人へのリンクを設置し、個別ページへJobPostingを設定してください。
datePosted、description、hiringOrganization、jobLocation、titleなどが不足していると、求人検索機能の対象になりません。完全リモート求人や応募期限がある求人では、追加のプロパティが必要になる場合もあります。リッチリザルトテストのエラー内容を確認し、必要な項目を追加しましょう。
次の設定があると、Googleが求人ページを取得・登録できない場合があります。
Search ConsoleのURL検査を使い、Googleから見えるページの状態を確認しましょう。
ページ上の求人情報とJobPostingが一致していない場合は、構文が正しくても掲載されない可能性があります。給与、勤務地、職種、雇用形態、有効期限などを両方で更新してください。求人管理システムと採用ページを別々に更新している場合は、情報のずれが起こりやすいため注意が必要です。
Googleでは、次のような求人情報を認めていません。
リッチリザルトテストでは検出できないポリシー違反もあります。
求人ページを公開しても、Googleがすぐに検出・クロールするとは限りません。
公開後は、次の対応を行います。
正しく実装していても、Googleが求人検索機能へ表示しない場合もあります。一定期間が経過しても表示されない場合は、構造化データ、ポリシー、インデックス状況を順番に確認しましょう。
終了した求人を掲載し続けると、求職者が応募できない求人へアクセスしてしまいます。Googleは、期限切れ求人を放置した場合、手動による対策を行う可能性があると案内しています。
応募期限をvalidThroughへ設定している場合は、期限が過ぎた状態にします。求人が期限前に終了した場合は、実際の終了状況に合わせてJobPostingやページを処理してください。
求人ページ自体が不要になった場合は、ページを削除し、404または410のHTTPステータスを返します。終了した求人をトップページや採用一覧ページへ一律でリダイレクトすると、Googleやユーザーが求人の終了を判断しにくくなる場合があります。
過去の採用実績や職種紹介としてページを残したい場合は、JobPosting構造化データと応募導線を削除します。
ページ上でも、
現在、この職種の募集は終了しています
など、募集状況を明確にしましょう。
求人の終了処理後は、Indexing APIを使ってURLの削除または更新をGoogleへ通知します。XMLサイトマップからURLを削除するだけよりも、Googleへ変更を早く伝えやすくなります。
datePostedは、雇用主が求人を最初に投稿した日です。募集を実際に再開したわけではないのに、求人を新しく見せる目的で投稿日だけを変更するのは避けましょう。Googleは、応募者情報を集めながら実際には採用していない求人を削除する場合があります。
Googleしごと検索へ掲載されても、応募が増えるとは限りません。構造化データは求人情報をGoogleへ伝える設定です。仕事内容、給与、勤務地、応募フォームなどの条件やページ内容も見直しましょう。
「営業業務全般」「Web制作を担当」だけでは、入社後の仕事をイメージしにくくなります。
次のような情報を掲載しましょう。
仕事内容を詳しく書くことは、検索順位を操作するためではなく、求職者が応募を判断するために重要です。
給与レンジを掲載する場合は、下限・上限や決定条件を示します。
ページ上の内容とbaseSalaryを一致させてください。
求職者は、求人条件だけでなく、会社の雰囲気や働き方も確認します。
次の情報が検討材料になります。
職場写真は求人ページ上で会社の雰囲気を伝えるために活用できます。ただし、JobPostingへ職場写真を設定すれば、Googleしごと検索で画像付き求人になるという仕様ではありません。
求人ページから応募完了までの導線を確認しましょう。
directApplyを使用する場合は、不要な中間ページや繰り返しのログインを避け、短い手順で応募できる状態が求められます。
応募が増えない原因を判断するため、次の段階を分けて確認します。
| 段階 | 主な確認項目 |
|---|---|
| 掲載 | Googleしごと検索へ表示されているか |
| 流入 | 求人詳細ページが閲覧されているか |
| 応募開始 | 応募ボタンがクリックされているか |
| 応募完了 | フォーム送信が完了しているか |
| 採用成果 | 有効応募、面接、内定、入社につながったか |
求人は表示されているもののクリックされない場合は、職種や条件の問題が考えられます。ページへの流入はあるものの応募されない場合は、仕事内容、会社情報、応募フォームなどを確認しましょう。
最後に、Googleしごと検索への掲載やJobPostingについて、よくある疑問を解説していきます。
Googleへ支払う掲載料はありません。ただし、求人ページの制作、構造化データの実装、Indexing API、求人管理システム、運用・更新には費用がかかる場合があります。
必ず掲載されるわけではありません。JobPostingはGoogleしごと検索の表示対象になるための設定です。クロール・インデックス状況、求人情報ポリシー、検索条件、Google側の判断などによって表示されない場合があります。
求人一覧として複数の求人を掲載することはできますが、JobPostingは1件の求人を詳しく説明する個別ページへ設定します。一覧ページへ複数件のJobPostingをまとめて設定するのは避けましょう。
Googleと連携している求人媒体であれば、媒体経由で表示対象になる場合があります。ただし、媒体へ掲載した求人が必ずGoogleしごと検索へ表示されるとは限りません。対応状況は利用する媒体へ確認してください。
求人ページ上の見出しやHTMLのtitleタグでは、求職者へ内容を伝えるために含める場合があります。一方、JobPostingのtitleプロパティには職務名だけを記載し、勤務地、給与、会社名、宣伝表現などは含めないようにします。
過去の職種紹介などとしてページを残すことはできます。ただし、JobPosting構造化データと応募導線を削除し、現在は募集していないことをページ上で明示しましょう。
エラーは、掲載対象になるために必要な必須項目が不足している可能性があるため、優先的に修正します。警告は主に推奨項目に関するものです。求人内容として掲載可能で正確な情報であれば追加し、事実と異なる情報を無理に設定しないようにしましょう。
Googleしごと検索へ自社求人を掲載するには、1件ごとの求人詳細ページを作成し、ページ内容と一致するJobPosting構造化データを設定します。構造化データは、Googleの求人検索機能へ表示される対象となるための設定です。正しく設定しても掲載や上位表示は保証されないため、クロール・インデックス状況や求人情報ポリシーも確認しましょう。
JobPostingでは、datePosted、description、hiringOrganization、jobLocation、titleなどの必須プロパティを正しく設定します。titleには職務名だけを記載し、勤務地、給与、会社名、宣伝表現を含めない点にも注意が必要です。
公開・更新・削除時にはIndexing APIを活用し、募集終了後はvalidThrough、404・410、JobPostingの削除などで速やかに対応します。また、Googleしごと検索へ掲載されても応募が増えるとは限りません。仕事内容、給与、会社情報、応募フォームを見直し、掲載、流入、応募開始、応募完了、採用成果を分けて測定してください。
この記事を書いた専門家(アドバイザー)
著者情報 プロテア
WEBマーケティングの領域で様々な手法を使い、お客さまの課題を解決する会社です。